1. Nafeza電子事前積荷情報(ACI)の全容
エジプト財務省は、港湾の混雑緩和と通関手続きの近代化、不正申告の根絶を目的として、2021年より海上貨物に対する「ACI(Advanced Cargo Information)システム」の運用を全面義務化しました。現在、この手続きは関税法2020年第207号(Customs Law No. 207 of 2020)において法定要件とされています。
輸入者は日本での船積み前に貨物詳細をNafezaシステムへ申告し、税関当局から承認された19桁のACID番号を取得しなければなりません。ACID番号を取得せずに日本を出航した場合、船会社はエジプト港湾での陸揚げを法律で禁じられており、荷受人は莫大な返送費用と違約金を負担することになります。
2. CargoXブロックチェーンによる船積書類の送信手順
ニホンショウカイとエジプトのお客様との間では、以下の厳格な電子フローで書類作成・連携を行います。
- プロフォーマインボイス発行:車両確定後、車台番号・エンジン番号・CIF価格を記載したP/Iを発行。
- 輸入者によるNafeza申請:お客様がエジプト国内でNafezaにアクセスし、当社の税務・事業者番号(Corporate ID)およびP/I情報を登録。
- 19桁ACID番号の発行:エジプト税関より通常48時間以内に19桁のACID番号が発番されます。
- B/Lおよび船積書類へのACID印字:ニホンショウカイが船会社および税関に対してACID番号を通知し、B/L原本および商業インボイスに明記させます。
- CargoXでのブロックチェーン電子送信:船積完了後、当社が暗号化ブロックチェーン「CargoX」プラットフォームを通じて原本書類データをエジプト税関へ直結送信します。
3. アレクサンドリア港における保税荷受と通関
エジプトへ向かう主要航路は、地中海に面したアレクサンドリア港(Alexandria Port)および隣接するエル・デケイラ港(El Dekheila Port)に集約されます。事前ACI登録が完了している貨物は、本船入港前に関税査定が進行するため、入港後極めてスムーズに通関検査・保税搬出を行うことが可能です。